日常の動作においてのスマートさも、ビジネスシーンでは大事です。日常的な立つ・歩く・座るといった動作は、普段から意識せずおこなっているものかもしれません。なので、自分では欠点に気付くこともあまりなく、周囲の人の方が良くない点には気付きやすいでしょう。

まず立ち方の基本から見ていきます。女性の場合は、肩の力を抜き背筋を真っ直ぐに伸ばします。そして両足のかかととつま先は揃えるようにするのです。それから手の指を揃え両手を前で重ねます。

男性なら、糸で頭を吊られることを想像して背筋を伸ばします。目線は相手の口元のやや上に持っていきましょう。さらに両足のかかとを揃えてつま先は自然な外向きとなるようにします。

量てについてはズボンの縫い目に合わせて、真っ直ぐに下ろします。さて、おじぎもきちんとできているでしょうか。おじぎには種類があり、役職や相手とどういった関係性であるかによって、やり方を変えるのがポイントです。

まず会釈は角度が15度であり、同僚とすれ違う際や、人の前を通る時に使います。簡単ではありますが、経緯を表すようにしましょう。次の敬礼は30度の角度となっていて、特に多く使われます。

上司と接する時や、来客を送迎する際、他社を訪問した時に使われます。最敬礼は感謝もしくは謝罪においてや、重役の方に使う使うおじぎです。45度に腰を折り、2秒ほど頭を下げるのがポイントとなります。

他の動作をしながらや、ペコペコと何度も首だけ上下に振るおじぎ、そして歩きながらのおじぎは印象が悪いのでNGです。部屋の入退室にも気を配る必要があります。まず突然ドアを開けるのは最低であり、ノックをするのが基本です。

ただ大きな音を立ててノックをするのもいけません。室内より反応があったなら「失礼します」と言ってから入室しましょう。その際にもドアを後ろ手で閉めるのはルール違反です。ドアに体を向けて静かに閉めるのが鉄則となります。

部屋を出る時には、ドアの前で相手に対して一礼をして、室内を見ながら後ろ手にならないように気を配りドアをそっと閉めるのです。そしてイスに座る際には、イスの背を静かに引いてイスの前に立ち腰掛けます。

外出先だった場合は、相手が許可してから座るようにしましょう。背筋を伸ばしてから座るのがポイントであり、両手は膝の上に置きます。男性の場合は指を軽めに握り、女性なら指を揃え重ねるのがカギです。

さらに業務中にやってはいけないことについて、見ていきます。ペン回しをしている方も見かけますが、これは周囲を不快にさせますし、貧乏ゆすりは他の人の集中力を欠いてしまうのです。

それに肩をいからせて歩くことや脚を組んで座ることなども動作として印象が悪いので、しないようにしましょう。上司の側から見て思うみっともない動作もあります。それは、背筋が曲がったまま歩いたり仕事をしている人です。

そういった人を見ると、その印象だけで性格もだらしないように感じられてしまうからとなっています。