あいさつは、人間関係をスムーズに運ぶための基本となっていて、正しく使い分けなければいけません。あいさつの仕方や使い分けによって、あなたの評価も異なってくるでしょう。愛想なくあいさつしていれば、それによってビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあるほどに、カギとなっています。

あいさつでは笑顔が必要です。そして、ハリのある声でしっかり相手の目を見て、正しい姿勢であいさつができれば、職場にも活気が出ます。職場のムードを明るくすることを意識するのです。

『イ』 の発音をする際の形で口角を挙げて、目元から笑顔を作ったなら、自然になります。
緊張しやすいのであれば、鏡に向かって練習をするのも一案でしょう。さて、社内でどういったあいさつがあるのかを見ていきたいと思います。

先輩や上司だけでなく、後輩や他の部署の人に対しても自分からあいさつするのが賢明です。また出社した時から、外出時そして帰社時、退社する時など、シーンにより使い分けなければいけません。

出社したなら「おはようございます」と職場に着いた時に大きな声であいさつします。ポイントは、積極性を持って元気にすることです。続いて外出する時には、何時に戻ってくるのかを上司に伝えたうえで「行って参ります」と外出のあいさつをします。

連絡ボードがあるなら、そこに予定を記入していくのも忘れずに。出先から帰ってきた時には、「ただいま帰りました」と上司に帰ってきたことを伝えます。この際には業務報告も一緒にできれば、真面目な印象となりなお良いでしょう。

そして、もし用事を頼まれたなら、「かしこまりました」と、相手の目を見て頷きながら返事をするのがポイントです。相手に伝わったと安心してもらうことが肝心です。反対に、あなたから何かを頼むことがあるかもしれません。

そういう場合には「お手数ですが、よろしくお願いします」と一言添えて、相手の都合も考えたうえで頼むようにします。タイミングが悪かったりすると、不快に思われてしまいかねないのです。

ちなみに、上司の側からすると何かをしながらあいさつをされることに、不快感を覚えるという声があります。上司から声をかけられても、仕事の手を止めることなくあいさつをされると、”いい加減さ”を感じるのです。

こうしたあいさつでは親密な人間関係を築くことができませんし、上司としても築きたいと思えなくなるでしょう。さてここで、社内においてのあいさつの事例を見てみたいと思います。

例えばミスを注意されたとしたなら、「大変申し訳ございません。以後、注意します」というのが正解です。前に仕事をしたことのある人に会った場合は、「先日は大変お世話になりました。ありがとうございました」と言いましょう。

そして外出から帰ってきた人に対しては「お帰りなさい」や「お疲れ様です」が適格となります。「お疲れ様です」は退社する人に対しても適したあいさつです。さらに、社外においてはおわびをする際には「すみません」はNGであり、「申し訳ございません」が正しいです。